Japanese
English
症例
保存的治療により良好な結果を得た内側下膝動脈瘤破裂の1例
Rupture of the medial inferior genicular artery aneurysm treated with conservative pressing therapy
坂本 旭
1
,
秦 亮嘉
2
,
堀口 純
3
,
松尾 佳美
4
,
秀 道広
4
Akira SAKAMOTO
1
,
Ryosuke HATA
2
,
Jun HORIGUCHI
3
,
Yoshimi MATSUO
4
,
Michihiro HIDE
4
1広島共立病院,皮膚科
2同,内科
3同,放射線科
4広島大学大学院医系科学研究科,皮膚科学(主任:秀 道広教授)
キーワード:
内側下膝動脈瘤破裂
,
下腿動脈瘤破裂
,
保存的治療
,
下腿動脈性出血
,
止血帯止血法
Keyword:
内側下膝動脈瘤破裂
,
下腿動脈瘤破裂
,
保存的治療
,
下腿動脈性出血
,
止血帯止血法
pp.144-148
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003069
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83歳,男性。誘因なく左下腿内側に疼痛を伴う腫瘤が出現した。超音波検査,造影CT検査にて内側下膝動脈瘤破裂と診断し,ターニケットによる止血帯止血法,弾性包帯による圧迫療法にて良好な結果を得た。下腿動脈瘤破裂時の治療については,活動性の出血が認められ出血点が確認できる場合はカテーテル治療が第一選択であり,カテーテル治療が困難な場合や不成功であった場合は速やかに手術が必要である。しかし自験例のように止血され,全身状態が安定し,下腿虚血を回避できる可能性が期待できる場合は慎重に経過を観察しつつ保存的治療も選択肢になり得ると考えられる。
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