憧鉄雑感
第118回 マスク大戦争
安部 正敏
1
Masatoshi ABE
1
1医療法人社団 廣仁会 札幌皮膚科クリニック
pp.149-149
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003070
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新型コロナウイルス感染症の猖獗も,一時的かもしれぬが収まりをみせ全国的にも安堵が広がっている。それとともにマスク着用を疎かにする人が確実に増えた。人間そうそう緊張感は長続きせず,悲しい性であるのかもしれぬが,マスクをしていても鼻を出す,さらに顎マスクなど言語道断である。医学的根拠はさて置き,感染症対策は個人の自覚が重要であることは論を俟たない。皮膚科診療室では入室するや否や顔面皮疹を見せようと勝手にマスクを外す女性や,鼻出しマスクの男性が少なくない。筆者はここぞとばかり厳しく注意する。これは何も自らの感染対策だけではなく,医療従事者として細やかな啓発活動として,新型コロナウイルス感染症予防に貢献したいがための善行である。
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