Japanese
English
特集 水疱症
口腔内に限局した粘膜類天疱瘡の1例
Mucous membrane pemphigoid limited to oral mucosa
大森 一星
1
,
川邉 瑠璃子
1
,
橋本 優希
1
,
三井 彩
1
,
重松 宏昭
2
,
大松 華子
1
Issei OMORI
1
,
Ruriko KAWANABE
1
,
Yuki HASHIMOTO
1
,
Aya MITSUI
1
,
Hiroaki SHIGEMATSU
2
,
Hanako OHMATSU
1
1国立病院機構相模原病院,皮膚科(主任:大松華子医長)
2東芝林間病院,口腔外科
キーワード:
粘膜類天疱瘡
,
口腔内限局
Keyword:
粘膜類天疱瘡
,
口腔内限局
pp.51-54
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003046
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51歳,女性。初診3カ月前より,口腔内水疱が出現し,2週間前に前医歯科にて血中抗BP180抗体(NC16a領域)41.5U/mlであり,当院を受診した。上下の歯肉のみにびらんを認め,その他の粘膜および全身の皮膚には異常はなかった。歯肉粘膜の病理組織像では,粘膜上皮・固有層間に裂隙形成がみられ,蛍光抗体直接法では表皮基底膜に沿ってIgG,C3が線状に沈着していた。粘膜類天疱瘡と診断し,プレドニゾロン 20mg/日内服でびらんは改善した。難治性の口腔内びらんを認めた際には,粘膜類天疱瘡も鑑別にあげることが重要である。
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