Japanese
English
症例
HLA-A26陽性であった不全型Behçet病の1例
HLA-A26-positive incomplete Behçet’s disease
岡 謙太
1
,
大森 一星
1
,
橋本 優希
1
,
三宅 温
1
,
三井 彩
1
,
津野 宏隆
2
,
堀田 綾子
3
,
齋藤 生朗
3
,
大松 華子
1
Kenta OKA
1
,
Issei OMORI
1
,
Yuki HASHIMOTO
1
,
Atsushi MIYAKE
1
,
Aya MITSUI
1
,
Hirotaka TSUNO
2
,
Ayako HORITA
3
,
Ikuo SAITO
3
,
Hanako OHMATSU
1
1独立行政法人国立病院機構相模原病院,皮膚科(主任:大松華子医長)
2同,リウマチ科
3同,病理診断科
キーワード:
Behçet病
,
不全型Behçet病
,
HLA-A26
Keyword:
Behçet病
,
不全型Behçet病
,
HLA-A26
pp.1096-1100
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002693
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28歳,女性。初診約2年前より四肢に有痛性紅斑が出没した。初診数カ月前より右膝関節痛が出現し,歩行困難となり当科を受診した。右膝関節全体が発赤腫脹を呈し,疼痛を伴っていた。両上肢,左下肢には径1cm大の有痛性紅斑が散在していた。HLA-A26陽性でありBehçet病を疑うも入院時精査では診断に至らず,抗菌薬投与にて症状が軽快し退院したが,その後も有痛性紅斑が出没し,発熱,口内炎もみられた。下部内視鏡で回盲部潰瘍を認め,不全型Behçet病と診断した。多彩な症状を呈する疾患であり,侵襲的検査も含めた全身精査の徹底が重要である。
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