Japanese
English
症例報告
掌蹠,口腔粘膜に限局して生じた抗ラミニン5型粘膜類天疱瘡の1例
A case of anti-laminin 5 mucous membrane pemphigoid localized on oral,palmar,plantar area
堀内 和一朗
1
,
盛山 吉弘
1
,
飯田 利博
2
,
大山 文悟
3
,
橋本 隆
3
Waichiro HORIUCHI
1
,
Yoshihiro MORIYAMA
1
,
Toshihiro IIDA
2
,
Bungo OYAMA
3
,
Takashi HASHIMOTO
3
1総合病院土浦協同病院皮膚科
2金丸医院
3久留米大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology,Tsuchiura Kyodo General Hospital,Tsuchiura,Japan
2Kanemaru Clinic,Ishioka,Japan
3Department of Dermatology,Kurume University School of Medicine,Kurume,Japan
キーワード:
粘膜類天疱瘡
,
ラミニン5
,
エピリグリン
Keyword:
粘膜類天疱瘡
,
ラミニン5
,
エピリグリン
pp.371-374
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102320
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要約 72歳,女性.初診の3~4年前より,両手指腹に小水疱が出没を繰り返していた.また,その以前より口腔内のびらんを認めていた.初診後,足趾にも小水疱が出現した.手掌の小水疱の病理組織像では,表皮基底層に裂隙形成を認め,蛍光抗体直接法では基底層にIgG抗体,C3の線状の沈着を認めた.1M食塩水剝離ヒト皮膚の蛍光抗体間接法では,真皮側に反応するIgG抗体を認め,精製ラミニン5を用いた免疫ブロット法では,γ2サブユニットに陽性であり,抗ラミニン5型粘膜類天疱瘡と診断した.病変が口腔粘膜および掌蹠に限局しており,稀な臨床像と考えた.
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