Japanese
English
症例
表在性皮膚脂肪腫性母斑の2例
Two cases of nevus lipomatosus cutaneous superficialis
岡 謙太
1
,
大森 一星
1
,
橋本 優希
1
,
三宅 温
1
,
三井 彩
1
,
堀田 綾子
2
,
齋藤 生朗
2
,
大松 華子
1
Kenta OKA
1
,
Issei OMORI
1
,
Yuki HASHIMOTO
1
,
Atsushi MIYAKE
1
,
Aya MITSUI
1
,
Ayako HORITA
2
,
Ikuo SAITO
2
,
Hanako OHMATSU
1
1独立行政法人国立病院機構 相模原病院,皮膚科(主任:大松華子医長)
2同,病理診断科
キーワード:
表在性皮膚脂肪腫性母斑
,
NLCS
,
単発型
Keyword:
表在性皮膚脂肪腫性母斑
,
NLCS
,
単発型
pp.369-372
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002445
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症例1:49歳,女性。数年前より左大腿屈側に常色結節が出現し,増大した。左大腿屈側に径10mm大と径20mm大の常色で弾性軟の結節を計2個認めた。症例2:61歳,女性。数カ月前より右臀部に結節が出現し,増大した。右臀部に径10mm大の常色で弾性軟の結節を認めた。病理組織学的検査にていずれも真皮内の膠原線維に割り込むように成熟した脂肪組織が増殖していた。病変周囲に被膜形成はなく,血管周囲に脂肪組織が分布しており,結節内に汗腺が含まれていたことから表在性皮膚脂肪腫性母斑と診断した。脂肪腫や軟性線維腫が鑑別にあがるが,いずれも病理組織学的所見から除外できた。
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