Japanese
English
症例
右手に生じ緊満性水疱を伴った水疱性丹毒の1例
Bullous erysipelas of the right hand with a tense blister
大森 一星
1
,
岡 謙太
1
,
川邉 瑠璃子
1
,
橋本 優希
1
,
三井 彩
1
,
大松 華子
1
Issei OMORI
1
,
Kenta OKA
1
,
Ruriko KAWANABE
1
,
Yuki HASHIMOTO
1
,
Aya MITSUI
1
,
Hanako OHMATSU
1
1相模原病院,皮膚科(主任:大松華子医長)
キーワード:
水疱性丹毒
,
A群β溶血性連鎖球菌
,
アトピー性皮膚炎
Keyword:
水疱性丹毒
,
A群β溶血性連鎖球菌
,
アトピー性皮膚炎
pp.2092-2094
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003013
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42歳,男性。無治療のアトピー性皮膚炎があった。初診3日前,右手の疼痛,腫脹,40℃の発熱が出現した。初診時,右手掌から手背全体,手首に発赤,熱感,腫脹がみられ,疼痛を伴っていた。右拇指背側に40mm大の緊満性水疱が存在し,手関節可動域制限がみられた。血液検査所見にて炎症反応高値であり,水疱部よりA群β溶血性連鎖球菌が検出された。水疱性丹毒と診断し抗菌薬にて加療のうえ,リハビリ介入により関節拘縮なく治癒した。自験例は,丹毒に水疱を伴っており,水疱を伴わない症例と比べて長期の抗菌薬投与を要した症例であった。水疱性丹毒をみた場合は,抗菌薬による治療を十分な期間行うことが大切である。
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