Japanese
English
症例
関節リウマチに合併した壊疽性膿皮症に対しアダリムマブで長期寛解を得られた1例
Pyoderma gangrenosum associated with rheumatoid arthritis successfully treated with adalimumab
植田 麻理子
1
,
竹田 さゆり
1
,
山田 尚人
1
,
椙村 有里子
1
,
滝 笑津子
1
,
嘉陽 織江
1
,
清水 真
1
Mariko UEDA
1
,
Sayuri TAKEDA
1
,
Naoto YAMADA
1
,
Yuriko SUGIMURA
1
,
Etsuko TAKI
1
,
Orie KAYO
1
,
Makoto SHIMIZU
1
1国立病院機構名古屋医療センター,皮膚科(主任:清水 真部長)
キーワード:
壊疽性膿皮症
,
アダリムマブ
,
関節リウマチ
Keyword:
壊疽性膿皮症
,
アダリムマブ
,
関節リウマチ
pp.1681-1684
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004204
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51歳,女性。関節リウマチの既往があった。初診4年前に右下腿に皮膚潰瘍が出現した。他院にて加療を行っていたが1年前より潰瘍の拡大と増悪を認めたため当科を紹介受診した。初診時,右下腿内側に穿屈性の不整形潰瘍を認めた。病理所見にて好中球を主体とする炎症細胞浸潤を認め,また創部培養は陰性であることから,壊疽性膿皮症と診断した。プレドニゾロン内服とメトトレキサート内服を併用しながら治療を行ったが治癒まで至らず,アダリムマブの投与を開始したところ,投与開始11週後に上皮化した。投与開始から20カ月経過した現在もアダリムマブの投与を続けているが,副作用の出現なく寛解を維持できており,アダリブマブの長期有効性が示唆される。
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