Japanese
English
症例
外科的治療を要した保存的治療に抵抗性の皮膚Mycobacteroides chelonae感染症の1例
Cutaneous Mycobacteroides chelonae infection refractory to conservative therapy requiring surgical excision
間中 結香
1
,
菊池 荘太
1
,
山口 貴子
1
,
近藤 佐知子
1
,
本田 ひろみ
1
,
小林 光
1
,
延山 嘉眞
1
,
石井 則久
2
,
朝比奈 昭彦
1
Yuka MANAKA
1
,
Sota KIKUCHI
1
,
Takako YAMAGUCHI
1
,
Sachiko KONDO
1
,
Hiromi HONDA
1
,
Hikaru KOBAYASHI
1
,
Yoshimasa NOBEYAMA
1
,
Norihisa ISHII
2
,
Akihiko ASAHINA
1
1東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座(主任:朝比奈昭彦主任教授)
2国立感染症研究所ハンセン病研究センター
キーワード:
非結核性抗酸菌症
,
Mycobacteroides chelonae
,
デブリードマン
Keyword:
非結核性抗酸菌症
,
Mycobacteroides chelonae
,
デブリードマン
pp.2095-2099
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003014
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50歳,女性。多発性筋炎,全身性エリテマトーデスに対しプレドニゾロン内服,慢性腎不全に対し透析治療を行っていた。10日前より左下腿の発赤,腫脹,皮下硬結が出現した。蜂窩織炎を考え抗菌薬を投与したが,黒色壊死組織と周囲の発赤が拡大した。病変部のZiehl-Neelsen染色により抗酸菌を検出し,同部の培養によりMycobacteroides chelonaeと同定した。多剤併用療法と温熱療法を6カ月併用したが,改善に乏しかったため,病変部の肉眼的辺縁から2~3mm離して外科的にデブリードマンを施行した。抗菌薬投与が無効である場合,たとえ広範囲であっても,外科的切除を考慮すべきと考えた。
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