Japanese
English
症例
背部孤立性線維性腫瘍の1例
Solitary Fibrous Tumor on the Back
岡 謙太
1
,
橋本 優希
1
,
三宅 温
1
,
三井 彩
1
,
堀田 綾子
2
,
齋藤 生朗
2
,
大松 華子
1
Kenta OKA
1
,
Yuki HASHIMOTO
1
,
Atsushi MIYAKE
1
,
Aya MITSUI
1
,
Ayako HORITA
2
,
Ikuo SAITO
2
,
Hanako OHMATSU
1
1相模原病院,皮膚科(主任:大松華子医長)
2同,病理診断科
キーワード:
孤立性線維性腫瘍
,
断端陽性
,
追加切除
Keyword:
孤立性線維性腫瘍
,
断端陽性
,
追加切除
pp.1595-1598
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002216
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75歳,男性。初診約5年前に自覚した右上背部の腫瘤が徐々に増大したため,当科を受診した。右上背部に弾性硬で径5cm大の無痛性皮下腫瘤を認めた。MRI検査で皮下に境界明瞭な腫瘤がみられ,被覆皮膚と一塊にして切除した。病理組織学的検査では皮下に線維芽細胞様の紡錘形細胞が不規則に増殖し,鹿角状の分枝血管も多数認めた。免疫染色でCD34,Bcl-2,CD99陽性,S-100は限局的に陽性であり,孤立性線維性腫瘍と診断した。垂直方向断端陽性であり,追加切除を施行した。胸膜外発生の孤立性線維性腫瘍は予後良好であるといわれているが,断端陽性の場合,再発を生じる例もあり,注意深い経過観察が必要と考えられた。
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