Japanese
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特集 あらためて学ぶ。薬疹と皮膚障害
症例報告
薬剤中止後にMRD/MEDの正常化を確認したアムロジピンベシル酸塩による光線過敏型薬疹の1例
Photosensitive drug eruption due to amlodipine besilate in which normalization of MRD/MED was confirmed after discontinuation of the drug
北 佳奈子
1
,
今井 康友
1
,
井上 裕香子
1
,
永井 諒
1
,
夏秋 優
1
,
山西 清文
1
,
金澤 伸雄
1
Kanako KITA
1
,
Yasutomo IMAI
1
,
Yukako INOUE
1
,
Makoto NAGAI
1
,
Masaru NATSUAKI
1
,
Kiyofumi YAMANISHI
1
,
Nobuo KANAZAWA
1
1兵庫医科大学,皮膚科学(主任:金澤伸雄主任教授)
キーワード:
アムロジピン
,
光線過敏型薬疹
,
光線テスト
Keyword:
アムロジピン
,
光線過敏型薬疹
,
光線テスト
pp.1839-1842
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002939
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50歳代,男性。高血圧症に対しイルベサルタン・アムロジピンベシル酸塩配合錠を内服開始45カ月後に露光部に紅斑を認め,近医でステロイド外用,抗アレルギー薬を内服するも改善せず,精査目的に当科を紹介受診した。光線テストでUVAの最小反応量 3.27J/cm2未満,UVBの最小紅斑量 14mJ/cm2未満と低下を認めた。アムロジピンベシル酸塩の光線過敏型薬疹を疑いイルベサルタン・アムロジピンベシル酸塩配合錠の内服を中止し,イルベサルタン単独での内服に変更したところ,4週間後に皮疹は軽快した。6カ月後,再度の光線テストで,最小反応量 6.54J/cm2以上,最小紅斑量 55mJ/cm2と改善していることを確認した。まれではあるが,アムロジピンベシル酸塩は光線過敏型薬疹を発症しうる薬剤と考慮すべきである。
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