症例
アムロジピンベシル酸塩による乾癬型薬疹の1例
秋田 亜紗美
1
,
勝野 正子
,
石川 秀幸
,
佐々木 哲雄
,
北村 創
1国際医療福祉大学附属熱海病院 皮膚科
キーワード:
Enalapril
,
乾癬
,
高血圧
,
紅斑
,
四肢
,
薬疹
,
発疹
,
Amlodipine
,
体幹
,
薬剤リンパ球刺激試験
,
Calcipotriol-Betamethasone Dipropionate
Keyword:
Enalapril
,
Drug Eruptions
,
Exanthema
,
Extremities
,
Erythema
,
Hypertension
,
Psoriasis
,
Amlodipine
,
Torso
,
Betamethasone Dipropionate, Calcipotriol Drug Combination
pp.611-614
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017237898
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76歳女。8年前から高血圧に対しアムロジピンベシル酸塩内服を開始し、4年前からオルメサルタンメドキソミル内服を追加した。5ヵ月前より顔面のそう痒が出現して皮疹が四肢に拡大し、初診時は角化性紅斑が体幹・四肢に散在していた。病理組織学的所見では表皮には錯覚化があり表皮突起の延長を伴って肥厚し、角層下にはMunroの微小潰瘍があり、真皮表皮境界部では液状変性を認めた。貼付試験では72時間後判定でアムロジピンベシル酸塩貼付部位に紅斑を認めたが、オルメサルタンメドキソミルと白色ワセリンは陰性であり、アムロジピンベシル酸塩による乾癬型薬疹と診断した。内服薬をエナラプリルマレイン酸塩に変更し、カルシポトリオール/ベタメタゾンンジプロピオン酸エステル外用にて改善傾向を認めている。
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