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特集 薬疹・薬物障害
アムロジピンベシル酸塩による扁平苔癬型薬疹の1例
Lichenoid Drug Eruption due to Amlodipine Besilate
大原 香子
1
Kyoko OHARA
1
1大原医院,寒河江市
キーワード:
アムロジピンベシル酸塩
,
扁平苔癬型薬疹
,
カルシウム拮抗薬
Keyword:
アムロジピンベシル酸塩
,
扁平苔癬型薬疹
,
カルシウム拮抗薬
pp.281-284
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001830
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86歳,女性。7年前からテルミサルタン・アムロジピンベシル酸塩配合剤を内服しており,8カ月前から四肢に角化性紅斑が出現してきた。病理組織学的に扁平苔癬と診断し,アムロジピンベシル酸塩を中止した。5週間後には無治療で皮疹はほぼ治癒し,扁平苔癬型薬疹と診断した。降圧薬による扁平苔癬型薬疹は近年カルシウム拮抗薬とアンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬による報告が多い。扁平苔癬型薬疹は皮疹の分布が左右対称性で,多彩な臨床症状を呈し,発症までの期間および軽快までの期間が長い特徴を有する。しかし特発性の扁平苔癬との鑑別は難しく,すべての扁平苔癬で薬剤性の可能性を考慮することが大切である。
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