Japanese
English
特集 あらためて学ぶ。薬疹と皮膚障害
症例報告
インフルエンザワクチン接種後に生じた急性汎発性発疹性膿疱症の1例
Acute generalized exanthematous pustulosis induced by influenza vaccine
井波 真矢子
1
,
伊藤 誠時
1
,
出月 健夫
1
,
五十嵐 敦之
1
Maiko INAMI
1
,
Makoto ITO
1
,
Takeo IDEZUKI
1
,
Atsuyuki IGARASHI
1
1NTT東日本関東病院,皮膚科(主任:五十嵐敦之部長)
キーワード:
インフルエンザワクチン
,
急性汎発性発疹性膿疱症
,
予防接種
,
副反応
Keyword:
インフルエンザワクチン
,
急性汎発性発疹性膿疱症
,
予防接種
,
副反応
pp.1834-1838
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002938
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33歳,女性。アレルギー歴や既往歴に特記事項なし。初めてインフルエンザワクチンを接種し,接種後3日目から発熱とともに,背部に膿疱が出現し,頭部,顔面,頸部へ拡大した。病理組織学的所見では,角層下に好中球の浸潤があり膿疱を形成していた。急性汎発性発疹性膿疱症と診断し,プレドニゾロン40mg/日とステロイド外用を行い,皮疹は徐々に消退した。プレドニゾロンは漸減終了し,その後皮疹の再燃はない。インフルエンザワクチン接種後にみられるさまざまな副反応のなかで,急性汎発性発疹性膿疱症はまれな副反応であるが,皮膚科医は知っておく必要がある。
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