Japanese
English
特集 肉芽腫症
進行期肺癌患者に生じた皮膚サルコイドの1例
Cutaneous sarcoid accompanied by advanced stage lung adenocarcinoma
小松 麻衣
1
,
本間 大
1
,
山本 明美
1
,
豊田 典明
2
,
奥村 俊介
3
Mai KOMATSU
1
,
Masaru HONMA
1
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
,
Noriaki TOYOTA
2
,
Syunsuke OKUMURA
3
1旭川医科大学,皮膚科学講座(主任:山本明美教授)
2南6条皮フ科クリニック,旭川市
3旭川医科大学,呼吸器内科
キーワード:
サルコイドーシス
,
サルコイド反応
,
悪性腫瘍
,
肺癌
Keyword:
サルコイドーシス
,
サルコイド反応
,
悪性腫瘍
,
肺癌
pp.1341-1344
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002781
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73歳,女性。約3カ月前から左頰部の皮疹を自覚した。病理組織学的に巨細胞を伴う非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めた。画像所見で右肺上葉に腫瘤構造と肺内多発結節,右肺門部・縦郭リンパ節腫大を認め,血液検査で可溶性IL-2受容体の上昇,ぶどう膜炎合併があることから,進行期肺腺癌患者に生じた皮膚サルコイド(結節型)と診断した。チロシンキナーゼ阻害薬であるアファチニブマレイン酸塩投与を継続し,治療開始9カ月の時点で原発巣は縮小傾向にある。サルコイドーシスにおける悪性腫瘍合併例ではサルコイド反応との鑑別も念頭に置き,治療の優先度を考慮したうえで,合併症の有無について適宜精査を進める必要があると考えた。
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