Japanese
English
特集 肉芽腫症
急性骨髄性白血病の寛解後に皮膚サルコイド反応を生じた1例
Cutaneous sarcoid reactions occurring after remission of acute myeloid leukemia
中嶋 一史
1
,
越後 岳士
1
,
筒井 清広
1
,
山口 正木
2
Kazufumi NAKASHIMA
1
,
Takeshi ECHIGO
1
,
Kiyohiro TSUTSUI
1
,
Masaki YAMAGUCHI
2
1石川県立中央病院,皮膚科(主任:筒井清広診療部長)
2同,血液内科
キーワード:
サルコイド反応
,
急性骨髄性白血病
,
サルコイドーシス
Keyword:
サルコイド反応
,
急性骨髄性白血病
,
サルコイドーシス
pp.1619-1622
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003520
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71歳,男性。2年前に急性骨髄性白血病を発症し化学療法で完全寛解後,11カ月前から維持療法でギルテリチニブフマル酸塩を内服していた。全身に自覚症状のない紅色小結節が多発し,ギルテリチニブフマル酸塩を中止後も遷延した。病理組織像で類上皮細胞肉芽腫がみられた。白血病の再燃はなく,他臓器に肉芽腫性病変を認めなかった。急性骨髄性白血病に伴う皮膚サルコイド反応と診断し,プレドニゾロン20mg/日の内服により速やかに改善した。一般に血液悪性腫瘍はサルコイド反応を合併しやすく,自験例でも細胞性免疫が活性化したものと考えた。
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