Japanese
English
特集 肉芽腫症
刺青の赤色部位にみられた皮膚サルコイド反応の1例
Sarcoidal granulomatous reaction appearing in red parts of a tattoo
小林 三佐子
1
,
大嶋 雄一郎
1
,
渡辺 大輔
1
,
春日井 親俊
2
Misako KOBAYASHI
1
,
Yuichirou OSHIMA
1
,
Daisuke WATANABE
1
,
Chikatoshi KASUGAI
2
1愛知医科大学,皮膚科学教室(主任:渡辺大輔教授)
2かすがい皮膚科,豊田市
キーワード:
刺青
,
tatoo granuloma
,
tatoo sarcoidosis
,
アートメイク
,
タクロリムス軟膏
Keyword:
刺青
,
tatoo granuloma
,
tatoo sarcoidosis
,
アートメイク
,
タクロリムス軟膏
pp.1345-1349
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002782
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33歳,男性。24歳時に体幹部に刺青を入れた。1年ほど前より刺青部位に結節が触れるようになり,次第に増数してきた。皮膚結節は刺青の赤色部位に一致していた。同部位からの生検にて真皮全層にサルコイド肉芽腫像が認められた。他の臓器の病変は伴わず,サルコイドーシスの診断基準は満たさなかったため,皮膚サルコイド反応と診断した。自験例は水銀の金属パッチテストは陰性であり,色素に含まれる金属のⅣ型アレルギー以外の原因で肉芽腫が形成された可能性が高いと考えられた。
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