Japanese
English
特集 肉芽腫症
下肢に環状紅斑を呈したサルコイド血管炎
Sarcoid vasculitis presenting as annular cutaneous lesions on the lower legs
諫見 有紀
1
,
河瀬 ゆり子
1
,
足立 知子
2
,
手島 一陽
3
Yuki ISAMI
1
,
Yuriko KAWASE
1
,
Tomoko ADACHI
2
,
Kazuaki TEJIMA
3
1同愛記念病院,皮膚科(主任:河瀬ゆり子部長)
2同,眼科
3同,消化器内科
キーワード:
サルコイド血管炎
,
環状紅斑
,
局面型
,
肉芽腫性血管炎
,
メトトレキサート
Keyword:
サルコイド血管炎
,
環状紅斑
,
局面型
,
肉芽腫性血管炎
,
メトトレキサート
pp.1336-1340
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002780
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53歳,女性。両下腿に径2〜4cm大の環状紅褐色斑が多発し,皮疹出現2カ月後に右顔面神経麻痺を併発した。皮膚生検の結果,真皮から皮下脂肪織に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を巣状に複数認め,肉芽腫内の細血管に破壊像がみられた。ほかに眼,肺,肝臓などの臓器病変も伴い,サルコイドーシスと診断された。メトトレキサート8mg/週の内服により,6カ月かけて皮疹が消退した。環状紅斑を呈する局面型サルコイドーシスは顔面に出現しやすいが,自験例のように下肢にみられる場合,サルコイド血管炎を疑う必要がある。
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