Japanese
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特集 間葉系腫瘍
メトトレキサート投与中に発症したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例
Diffuse large B-cell lymphoma occurring in a patient under treatment with methotrexate
鈴木 彩子
1
,
水野 清香
1
,
簗場 広一
1
Sayako SUZUKI
1
,
Sayaka MIZUNO
1
,
Koichi YANABA
1
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター,皮膚科(主任:簗場広一診療部長)
キーワード:
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
,
メトトレキサート
,
関節リウマチ
,
Epstein-Barr virus
Keyword:
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
,
メトトレキサート
,
関節リウマチ
,
Epstein-Barr virus
pp.1223-1227
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002736
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89歳,男性。関節リウマチに対して6年間メトトレキサートを内服していた。当院受診の1カ月前に左大腿に鮮紅色の結節が出現した。病理組織学的に,真皮全層に大型の異型細胞が浸潤し,免疫組織学的に腫瘍細胞はCD20,CD79a陽性で,EBER-ISH陰性であった。また,単純CTで肺野に腫瘤性病変を認めた。メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患と診断し,メトトレキサートを中止したところ,腫瘤は速やかに消退した。メトトレキサート投与中に皮疹を生じた場合はメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患を鑑別にあげる必要がある。
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