Japanese
English
症例
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患寛解後に再発したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例
Diffuse large B-cell lymphoma relapsing after remission of methotrexate-associated lymphoproliferative disorder
内田 美咲
1
,
尾崎 勝俊
2
,
佐伯 秀久
3
,
長田 真一
1
Misaki UCHIDA
1
,
Katsutoshi OZAKI
2
,
Hidehisa SAEKI
3
,
Shin-Ichi OSADA
1
1日本医科大学多摩永山病院,皮膚科(主任:長田真一部長)
2同,血液内科
3日本医科大学付属病院,皮膚科
キーワード:
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
,
MTX-LPD
,
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
DLBCL
Keyword:
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
,
MTX-LPD
,
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
DLBCL
pp.1201-1204
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005345
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78歳,女性。7年前よりリウマチ性多発筋痛症に対しメトトレキサートの内服を開始した。3年前に左側腹部に皮下結節が出現し当科を受診した。皮膚生検の結果はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫であり,メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患と診断した。メトトレキサートの中止により皮下結節は消失した。今回,右側腹部に複数の皮下結節を自覚し当科を再受診した。PET/CTで多数の高集積像がみられ,生検で再度びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断した。血液内科で化学療法を施行されるも改善に乏しく,緩和ケアを選択され再診から5カ月後に死亡した。メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患はメトトレキサートの休薬のみで病変が消失しても再発する可能性があり,慎重な経過観察が必要である。

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