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特集 間葉系腫瘍
自然消退を認めた原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・下肢型の1例
Spontaneous regression of primary cutaneous diffuse large B-cell lymphoma, leg type:A case report and review of the literature
野尻 由佳
1
,
加藤 裕史
1
,
石田 高司
2
,
森田 明理
1
Yuka NOJIRI
1
,
Hiroshi KATO
1
,
Takashi ISHIDA
2
,
Akimichi MORITA
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科,加齢・環境皮膚科学(主任:森田明理教授)
2名古屋大学大学院医学系研究科,分子細胞免疫学
キーワード:
原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・下肢型
,
自然消退
Keyword:
原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・下肢型
,
自然消退
pp.1229-1233
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002737
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81歳,女性。右胸部に径2.5cm大の結節が出現し,皮膚生検を行い,病理組織学的所見より原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・下肢型と診断された。発症4カ月後に胸部の結節を切除したが,すでに紅斑は退色しており,切除標本の病理組織学的所見では腫瘍細胞はみられず,生検後に自然消退したと考えた。リツキシマブ単独療法を追加し,現在まで再発していない。自験例では,予後不良とされる原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・下肢型が自然消退をおこし,非常にまれな症例であると考えた。
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