Japanese
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特集 日常診療に潜むリンパ腫・リンパ増殖性疾患―リンパ腫との鑑別が問題になる関連疾患―
(症例報告)
メトトレキサート内服関節リウマチ患者にみられた蜂窩織炎様の臨床を呈したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の2例
Two cases of diffuse large B cell lymphoma presenting as cellulitis-like appearance
西野 温奈
1
,
足立 晃正
1
,
市橋 一樹
1
,
後藤 穣
1
,
吉岡 勇輔
1
,
沢田 泰之
1
Atsuna NISHINO
1
,
Akimasa ADACHI
1
,
Kazuki ICHIHASHI
1
,
Yuzuru GOTO
1
,
Yusuke YOSHIOKA
1
,
Yasuyuki SAWADA
1
1東京都立墨東病院,皮膚科(主任:沢田泰之部長)
キーワード:
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
蜂窩織炎
,
メトトレキサート
,
関節リウマチ
Keyword:
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
蜂窩織炎
,
メトトレキサート
,
関節リウマチ
pp.1839-1843
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004253
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症例1:76歳,女性。初診2週間前から左下腿の発赤,腫脹,血疱,発熱が出現し蜂窩織炎として抗菌薬治療されるも改善なく当科を受診した。症例2:77歳,女性。初診数カ月前から左下腿の浮腫,発赤,潰瘍が出現し抗菌薬治療を受けていたが,増悪と消退を繰り返し,反復性蜂窩織炎の疑いで当科を受診した。2例とも関節リウマチに対してメトトレキサートを内服していた。病理組織検査にてびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断した。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫はまれに蜂窩織炎様の臨床像を呈することがあり注意を要する。一部に腫瘤や結節を認めた場合,抗菌薬治療に反応しない場合には早期の皮膚生検の施行が望ましいと考えた。
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