Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
ナローバンドUVB療法を施行したSézary症候群の1例
Sézary syndrome treated with narrow-band UVB
土居 千晃
1
,
武藤 潤
1
,
桑折 信重
1
,
岡﨑 秀規
2
,
新家 敏之
3
,
北澤 理子
4
,
竹内 一人
5
,
宮﨑 幸大
6
,
佐山 浩二
1
Chiaki DOI
1
,
Jun MUTO
1
,
Nobushige KORI
1
,
Hidenori OKAZAKI
2
,
Toshiyuki NIIYA
3
,
Riko KITAZAWA
4
,
Kazuto TAKEUCHI
5
,
Yukihiro MIYAZAKI
6
,
Koji SAYAMA
1
1愛媛大学医学部,皮膚科(主任:佐山浩二教授)
2愛媛県立中央病院,皮膚科
3愛媛大学医学部,検査部
4同,病理部
5同,第一内科
6愛媛県立中央病院,血液内科
キーワード:
Sézary症候群
,
フローサイトメトリー
,
ナローバンドUVB療法
Keyword:
Sézary症候群
,
フローサイトメトリー
,
ナローバンドUVB療法
pp.1218-1222
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002735
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48歳,男性。小児期にアトピー性皮膚炎と診断され,増悪寛解を繰り返していた。2018年春頃より皮疹が増悪し当科を初診した。全身に紅斑を認め,紅皮症の状態であった。皮膚生検では,真皮上層に核に切れ込みを有する異型リンパ球が浸潤し,末梢血中に異型リンパ球が増加していた。フローサイトメトリーではCD4+CD26−細胞が41.8%と増加していた。鼠径リンパ節生検と骨髄検査でも異型リンパ球を認め,Sézary症候群(T4N2M0B2:Stage ⅣA1)と診断した。ナローバンドUVB療法を行い,皮膚症状は改善し,末梢血の異型細胞も減少した。Sézary症候群に対する初期治療として,ナローバンドUVB療法の有効性が示唆された。
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