Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
痤瘡様を呈した慢性骨髄単球性白血病の皮膚浸潤
Cutaneous infiltration of chronic myelomonocytic leukemia presenting as acne-like eruptions on the face
張田 修平
1
,
井上 里佳
1
,
中村 理沙絵
1
,
林 伸和
1
Shuhei HARITA
1
,
Rika INOUE
1
,
Risae NAKAMURA
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
キーワード:
慢性骨髄単球性白血病
,
皮膚浸潤
,
特異疹
,
痤瘡様
Keyword:
慢性骨髄単球性白血病
,
皮膚浸潤
,
特異疹
,
痤瘡様
pp.1214-1217
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002734
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
40歳,男性。約1年前に発症した慢性骨髄単球性白血病に対してプレドニゾロン10mg/日で慢性期を維持していた。2週間前より微熱を伴って顔面に一部毛包一致性の大豆大までの紅色丘疹と膿疱が多発し,口唇に丘疹を認めた。病理組織学的には,真皮内に毛包を中心として,リンパ球や好中球を混じて,核小体や核異型の目立つ中〜大型のCD33陽性細胞が多数浸潤していた。以上より慢性骨髄単球性白血病の皮膚浸潤と診断し,プレドニゾロンを20mg/日に増量して皮疹は軽快した。自験例は,痤瘡様のまれな臨床像を呈していた。慢性期におこる皮膚浸潤は急性転化の兆候の場合もあるため,慎重な経過観察が必要である。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.