Japanese
English
症例報告
皮膚浸潤を伴った慢性骨髄単球性白血病
Chronic myelomonocytic leukemia with skin infiltrations
天羽 康之
1
,
種井 良二
1
,
御子柴 路明
2
Yasuyuki AMO
1
,
Ryoji TANEI
1
,
Michiaki MIKOSHIBA
2
1東京都老人医療センター皮膚科
2東京都老人医療センター血液内科
1Department of Dermatology, Tokyo Metropolital Geriatric Hospital
2Department of Hematology, Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital
キーワード:
慢性骨髄単球性白血病
,
特異疹
Keyword:
慢性骨髄単球性白血病
,
特異疹
pp.943-945
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903034
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症例は80歳,男性.末梢血液像および骨髄中に単球増多を認め慢性骨髄単球性白血病(CMMoL)と診断された.ヒドロキシウレア内服により小康状態を維持していたが,白血球数の増加に伴い,呼吸困難,下肢の浮腫が出現した.BHAC-DM療法(エノシタビン,ダウノルビシン,6-メルカトプリン)により末梢血液像の改善をみたが,同療法施行後に躯幹,四肢に暗赤色調,大豆大までの結節が多数出現した.皮膚生検組織では真皮全層にCD 68陽性を示す大型で単核の異型細胞の浸潤が認められ,CMMoLの特異疹と診断した.ヒドロキシウレア,エトポシドなどによる化学療法を施行したが反応せず,中枢神経浸潤,骨髄抑制,肺出血を併発し,皮疹出現の約1か月後に死亡した.
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