Japanese
English
原著
皮膚浸潤より診断された慢性骨髄単球性白血病—症例の報告ならびに文献的考察
Chronic myelomonocytic leukemia with skin infiltration : Report of a case and study of the literature
榊原 章浩
1
,
細川 倫子
2
,
宮澤 偵二
2
,
鈴木 隆城
3
Akihiro SAKAKIBARA
1
,
Michiko HOSOKAWA
2
,
Teiji MIYAZAWA
2
,
Takashiro SUZUKI
3
1仙台市立病院皮膚科
2仙台逓信病院皮膚科
3仙台逓信病院内科
1Department of Dermatolpgy, Sendai City Hospital
2Department of Dermatology, Sendai Teishin Hospital
3Department of Internal Medicine, Sendai Teishin Hospital
キーワード:
慢性骨髄単球性白血病
Keyword:
慢性骨髄単球性白血病
pp.495-499
発行日 1997年6月1日
Published Date 1997/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902232
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慢性骨髄単球性白血病(CMMoL)の特異疹は稀とされる.本症の1例を経験したので文献的考察とあわせて報告する.症例は,71歳,男性.数か月前より両下肢に痒みを伴う皮疹が出現していた.2か月前,近医整形外科で外傷性足関節血症を治療した際に貧血を指摘されて輸血を受けた.皮疹が拡大してきたために皮膚科を受診した.初診時,頭部から躯幹に小豆大の丘疹が多発していた.皮疹の病理組織所見と末梢血の所見より血液疾患を疑って精査し,CMMoLと診断した.皮疹部に浸潤する大型の核を有する細胞は,リゾチーム染色とナフトール・AS-D・クロロアセテート・エステラーゼ染色に陽性に染まる白血病細胞で,それに酵素抗体法でLeu 3陽性に染まるヘルパーT細胞が多数混在していた.
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