Japanese
English
症例
原発性皮膚CD30陽性T細胞リンパ増殖異常症の1例
Primary cutaneous CD30-positive T-cell lymphoproliferative disorder
岡 謙太
1
,
橋本 優希
1
,
三宅 温
1
,
三井 彩
1
,
堀田 綾子
2
,
齋藤 生朗
2
,
大松 華子
1
Kenta OKA
1
,
Yuki HASHIMOTO
1
,
Atsushi MIYAKE
1
,
Aya MITSUI
1
,
Ayako HORITA
2
,
Ikuo SAITO
2
,
Hanako OHMATSU
1
1独立行政法人国立病院機構 相模原病院,皮膚科(主任:大松華子医長)
2同,病理診断科
キーワード:
原発性皮膚CD30陽性T細胞リンパ増殖異常症
,
CD30
,
皮膚原発
,
ボーダーライン症例
Keyword:
原発性皮膚CD30陽性T細胞リンパ増殖異常症
,
CD30
,
皮膚原発
,
ボーダーライン症例
pp.541-544
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002503
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36歳,女性。初診1カ月前より右肘関節屈側に丘疹が出現し,増数が続くため,当科を紹介受診した。右肘関節屈側に強い浸潤を伴う米粒大から大豆大程度の茶褐色の丘疹が多発し,一部で融合して局面を形成していた。病理組織学的所見で表皮向性はなく,真皮上層から皮下組織にかけてCD30陽性の中〜大型の異型細胞がびまん性に浸潤していた。全身検査で明らかな皮膚外病変はみられなかった。右肘関節屈側の皮疹は自然消退したが,その後,四肢に丘疹の出没を繰り返しており,原発性皮膚CD30陽性T細胞リンパ増殖異常症のボーダーライン症例と診断した。同症の長期経過観察の報告は少なく,慎重な経過観察が必要と考えられた。
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