Japanese
English
症例
インフリキシマブ投与中に生じた蕁麻疹様血管炎の1例
Urticarial vasculitis in a patient with rheumatoid arthritis under infliximab
佐藤 亜美
1
,
梅森 幸恵
1
,
横山 令
1
,
佐伯 敬子
2
Ami SATO
1
,
Yukie UMEMORI
1
,
Rei YOKOYAMA
1
,
Keiko SAEKI
2
1長岡赤十字病院,皮膚科(主任:梅森幸恵部長)
2同,膠原病内科
キーワード:
低補体血症性蕁麻疹様血管炎
,
全身性エリテマトーデス
,
インフリキシマブ
,
蕁麻疹様血管炎
,
関節リウマチ
Keyword:
低補体血症性蕁麻疹様血管炎
,
全身性エリテマトーデス
,
インフリキシマブ
,
蕁麻疹様血管炎
,
関節リウマチ
pp.1101-1105
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002694
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51歳,女性。2009年頃に関節リウマチと診断され,メトトレキサート,ヤヌスキナーゼ阻害薬で治療するも効果不十分であり,2016年よりインフリキシマブを導入した。2018年両下肢と体幹に膨疹,紫斑が出現した。低補体血症を認め,皮膚生検で白血球破砕性血管炎,血管壁にIgM,C3,C1qの沈着を認めた。顔面紅斑,関節痛,免疫学的異常,抗核抗体陽性を伴っており全身性エリテマトーデスに伴う蕁麻疹様血管炎と診断した。インフリキシマブを中止しプレドニゾロン,ヒドロキシクロロキン硫酸塩内服で症状は改善した。低補体血症性蕁麻疹様血管炎の出現が全身性エリテマトーデスの診断の一助となることがある。
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