Japanese
English
症例
リンパ腫様丘疹症の1例
Lymphomatoid papulosis
岡 謙太
1
,
橋本 優希
1
,
三宅 温
1
,
三井 彩
1
,
堀田 綾子
2
,
齋藤 生朗
2
,
宮垣 朝光
3
,
大松 華子
1
Kenta OKA
1
,
Yuki HASHIMOTO
1
,
Atsushi MIYAKE
1
,
Aya MITSUI
1
,
Ayako HORITA
2
,
Ikuo SAITO
2
,
Tomomitsu MIYAGAKI
3
,
Hanako OHMATSU
1
1独立行政法人国立病院機構 相模原病院,皮膚科(主任:大松華子医長)
2同,病理診断科
3聖マリアンナ医科大学病院,皮膚科
キーワード:
リンパ腫様丘疹症
,
原発性皮膚CD30陽性T細胞リンパ増殖異常症
,
CD30
Keyword:
リンパ腫様丘疹症
,
原発性皮膚CD30陽性T細胞リンパ増殖異常症
,
CD30
pp.393-397
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002451
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49歳,男性。初診数年前より全身に丘疹が出現し,3カ月前より急激に増数した。全身に強い浸潤を伴う米粒大~大豆大程度の茶褐色の丘疹が多発していた。病理組織学的検査で表皮向性はなく,真皮上層から皮下組織にかけてCD30陽性の中~大型の異型細胞が密に浸潤し,一部で小型リンパ球が混在していた。全身検査で明らかな皮膚外病変はみられなかった。皮疹の出没を繰り返すものの,無治療で大部分の皮疹は消退したため,リンパ腫様丘疹症と診断した。予後良好な疾患であるが,同症の長期経過観察の報告は少なく,慎重な経過観察が必要と考えられた。
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