Japanese
English
特集 抗酸菌感染症
陰茎結核の1例
Tuberculosis of the penis
橋本 美奈
1
,
高間 寛之
1
,
柴田 知之
1
,
竹尾 友宏
1
,
大嶋 雄一郎
1
,
渡辺 大輔
1
,
浅井 信博
2
Mina HASHIMOTO
1
,
Hiroyuki TAKAMA
1
,
Tomoyuki SHIBATA
1
,
Tomohiro TAKEO
1
,
Yuichiro OSHIMA
1
,
Daisuke WATANABE
1
,
Nobuhiro ASAI
2
1愛知医科大学病院,皮膚科(主任:渡辺大輔教授)
2同,感染症科
キーワード:
陰茎結核
,
真性皮膚結核
,
結核疹
Keyword:
陰茎結核
,
真性皮膚結核
,
結核疹
pp.1045-1047
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002679
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39歳,男性。初診2カ月ほど前より陰茎亀頭の冠状溝付近に硬結と潰瘍が出現した。近医にて治療するも改善なく,当院を紹介受診した。皮膚生検の結果,病理組織像で乾酪壊死を伴う類上皮肉芽腫を認め,結核菌PCR陽性,皮膚培養陽性であり陰茎結核と診断した。ピラジナミド,イソニアジド,リファンピシン,エタンブトール塩酸塩の内服を開始した。治療開始後より徐々に潰瘍は上皮化し硬結も消退した。治療開始より2カ月後,ピラジナミドを終了し,他3剤は継続中である。自験例の感染経路は明確ではないが,原発性の可能性が高いと考えた。陰茎に生じた真性皮膚結核はまれであり,感染経路や治療方法などを考察し報告する。
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