Japanese
English
症例
ELISPOT法で診断した陰茎結核疹の1例
Tuberculid of Penis Diagnosed by Enzyme-linked Immunosorbent Spot
羽賀 直哉
1
,
保科 大地
1
,
古屋 和彦
1
,
森 裕二
2
Naoya HAGA
1
,
Daichi HOSHINA
1
,
Kazuhiko FURUYA
1
,
Yuji MORI
2
1函館中央病院,皮膚科(主任:保科大地科長)
2函館五稜郭病院,副院長,呼吸器内科
キーワード:
結核疹
,
陰茎
,
ツベルクリン反応
,
インターフェロンγ遊離試験
,
ELISPOT
Keyword:
結核疹
,
陰茎
,
ツベルクリン反応
,
インターフェロンγ遊離試験
,
ELISPOT
pp.271-274
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000587
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46歳,男性。約10年前から陰茎亀頭部に潰瘍が出現し,軽快と再発を繰り返していた。陰茎亀頭部に,瘢痕と壊死組織を伴う5mm大までの潰瘍を認めた。血液検査では,enzyme-linked immunosorbent spot(ELISPOT)陽性であった。病理組織では,真皮全層に稠密な細胞浸潤がみられ,一部乾酪壊死とLanghans巨細胞を伴った肉芽腫を認めた。組織培養で抗酸菌陰性であった。明らかな結核の病変はなかった。以上より陰茎結核疹と診断した。抗結核薬多剤併用療法を開始し,潰瘍は瘢痕化,再燃はない。ELISPOT法はツベルクリン反応より特異性が高く,陰茎結核疹の診断に有用であることが示された。
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