Japanese
English
症例報告
肺結核を伴った臀部皮膚結核の1例
A case of cutaneous tuberculosis of buttock with pulmonary tuberculosis
塚本 清香
1
,
加賀 麻弥
1
,
平澤 祐輔
1
,
長谷川 敏男
1
,
池田 志斈
1
,
阿部 澄乃
2
Sayaka TSUKAMOTO
1
,
Maya KAGA
1
,
Yusuke HIRASAWA
1
,
Toshio HASEGAWA
1
,
Shigaku IKEDA
1
,
Sumino ABE
2
1順天堂大学医学部皮膚科
2東京臨海病院皮膚科
1Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine, Tokyo, Japan
2Division of Dermatology, Tokyo Rinkai Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
肺結核
,
真性皮膚結核
,
皮膚潰瘍
Keyword:
肺結核
,
真性皮膚結核
,
皮膚潰瘍
pp.635-639
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205488
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要約 40歳,男性.既往歴なし.2015年4月,右臀部に皮膚潰瘍が出現した.前医にて抗菌薬内服や外用治療にて加療されたが改善せず.徐々に拡大したため当科を紹介され受診した.潰瘍部からの皮膚生検,抗酸菌培養,PCR法検査により,Mycobacterium tuberculosisが検出され,真性皮膚結核と診断した.初診時には気付かれなかった湿性咳嗽を再診時に確認したため当院の呼吸器内科を受診し,胸部X線で肺結核が判明した.自験例のごとく,40歳台発症の皮膚結核例では基礎疾患がなく感染経路が不明なことが多い.比較的若い例で呼吸器の自覚症状に乏しく既往歴や基礎疾患がない症例においても,結核感染症を疑う必要がある.
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