Japanese
English
症例
入院後に二次感染予防対策を要した麻疹の1例
Measles requiring prevention measures for secondary infection after hospitalization
安田 綾子
1
,
袋 幸平
1
,
黒澤 菜美子
1
,
岡村 友紀
1
,
中村 和子
1
,
蒲原 毅
1
Ayako YASUDA
1
,
Kohei FUKURO
1
,
Namiko KUROSAWA
1
,
Yuki OKAMURA
1
,
Kazuko NAKAMURA
1
,
Takeshi KAMBARA
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター,皮膚科(主任:蒲原 毅部長)
キーワード:
麻疹
,
修飾麻疹
,
予防対策
Keyword:
麻疹
,
修飾麻疹
,
予防対策
pp.551-554
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002505
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38歳,女性。初診の7日前に発熱が出現し,一時解熱後に38℃以上の発熱と皮疹がみられ前医を受診した。経過から麻疹が疑われたが血液検査で麻疹抗体価が陰性であり中毒疹と診断された。プレドニゾロン内服が開始されたが症状の改善がなく,当科紹介後,同日入院した。プレドニゾロン内服を継続し,入院翌日には解熱し皮疹は消退傾向となった。入院4日後に麻疹抗体価が陽性であることが判明し,当院の感染制御部,横浜市の行政指導のもと患者と接触した可能性のある外来・入院患者,病院スタッフを対象に麻疹の罹患歴,ワクチン接種歴,発症の有無を確認するなどの対策を講じて二次感染を生じなかったことが確認された。
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