Japanese
English
特集 細菌感染症・梅毒
墜落産を契機に診断された扁平コンジローマの1例
Condyloma latum diagnosed after precipitate delivery
泉 佳菜子
1
,
中村 和子
1
,
鹿毛 勇太
1
,
大須賀 裕子
1
,
袋 幸平
1
,
青木 美帆子
2
,
比嘉 令子
3
,
築地 淳
3
,
蒲原 毅
1
Kanako IZUMI
1
,
Kazuko NAKAMURA
1
,
Yuta KAGE
1
,
Yuko OSUGA
1
,
Kohei FUKURO
1
,
Mihoko AOKI
2
,
Ryoko HIGA
3
,
Jun TSUKIJI
3
,
Takeshi KAMBARA
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター,皮膚科(主任:蒲原 毅部長)
2同,産婦人科
3同,感染制御部
キーワード:
扁平コンジローマ
,
垂直感染
,
梅毒
,
ペニシリンGカリウム
Keyword:
扁平コンジローマ
,
垂直感染
,
梅毒
,
ペニシリンGカリウム
pp.187-191
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002388
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21歳,女性。妊娠28週6日,自宅での墜落産により救急搬送された。外陰部から肛門周囲に扁平隆起性丘疹と結節が混在して認められ,梅毒血清反応検査が陽性であった。病変部の病理組織学的検査で,真皮に多数の形質細胞と表皮細胞間と真皮血管内皮にスピロヘータの浸潤がみられ,扁平コンジローマと診断した。髄液検査でFTA-ABS testが陰性で神経学的所見もみられなかったが,内服アドヒアランスの問題などを考慮して,神経梅毒に準じた治療としてベンジルペニシリンカリウム(ペニシリンGカリウム)400万単位を4時間ごとに14日間投与した。RPR値が治療3カ月半後には自動化法で治療前の2分の1となり,治癒したと考えられた。
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