Japanese
English
症例
アカツキ病の3例—ダーモスコピーによる検討—
Three cases of akatsuki disease: Examination by dermoscopy
前田 学
1
Manabu MAEDA
1
1八幡病院,皮膚科(院長:坂本 仁)
キーワード:
アカツキ病
,
ダーモスコピー
,
角栓型
Keyword:
アカツキ病
,
ダーモスコピー
,
角栓型
pp.523-526
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002499
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坂本により提唱されたアカツキ病の3症例(症例1:16歳,男性,乳輪部。症例2:16歳,女性,頸部。症例3:98歳,女性,左臀部)を報告した。角層が長期間,局所にとどまり,色素沈着をきたしたもので,オリーブ油で清拭すると角層部が容易に除去された。皮疹部のダーモスコピー所見より,2種のタイプに分類できた。症例1は点状の黒色丘疹が島嶼状に配列し,苛性カリ(水酸化カリウム)標本で毛孔部に一致した角栓が塊状に構築されていた。これを角栓型とした。従来のものはコーンフレーク様の黄褐色角化物が皮溝を避けるように配列し,点状の色素沈着は認められなかったので角栓型と区別することができた。ダーモスコピー所見が診断・鑑別に有用と考えられた。
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