特集 頸部・項部の皮膚病
臨床例
限局性強皮症を伴った進行性顔面片側萎縮症
猿田 祐輔
1
,
末木 博彦
1昭和大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Methylprednisolone
,
強皮症-限局性
,
頸部
,
鑑別診断
,
生検
,
顔面半側萎縮症
,
パルス療法(薬物療法)
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Facial Hemiatrophy
,
Methylprednisolone
,
Neck
,
Scleroderma, Localized
,
Pulse Therapy, Drug
pp.249-252
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018202419
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<症例のポイント>進行性顔面片側萎縮症は若年者に発症し、徐々に進行する顔面片側性の皮膚・皮下組織が萎縮する後天性疾患である。自験例は前額、頬部、下顎および前頸部の右側のみに境界明瞭な萎縮・陥凹を認めており、頭部では脱毛がみられた点が特徴的であった。病理組織学的には前頸部・頭部のいずれも限局性強皮症として矛盾しない所見であったが、顔面~頸部では片側性に皮膚・皮下組織の萎縮・陥凹を示し、限局性強皮症を伴った進行性顔面片側萎縮症と診断した。
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