Japanese
English
症例報告
白斑を合併し片側性に生じた限局性強皮症の1例
A case of one side localized scleroderma with vitiligo
石川 高康
1
,
井上 奈津彦
1
,
新村 眞人
1
Takayasu ISHIKAWA
1
,
Natsuhiko INOUE
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
限局性強皮症
,
尋常性白斑
Keyword:
限局性強皮症
,
尋常性白斑
pp.808-810
発行日 1999年9月1日
Published Date 1999/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902999
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4歳,女児.1歳時に右胸部に白斑,右顔面,右上下肢に皮膚硬化が出現し,3歳時に右上下肢の萎縮が出現した.右上肢の皮膚硬化部の組織では表皮は軽度萎縮し,真皮は全層にわたり膠原線維の膨化,均質化,走行の乱れがみられた.抗核抗体陽性.臨床像および組織像より片側性に生じた多発性のmorpheaと診断した.また右胸部の白斑は尋常性白斑と考えられた.限局性強皮症と尋常性白斑の合併例は稀であり,また自験例では身体の右側のみに病変がみられ,興味深い症例であると思われた.
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