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特集 小児の膠原病
Topics
小児の全身性強皮症・限局性強皮症
Juvenile systemic sclerosis and juvenile localized scleroderma
浅野 善英
1
Yoshihide Asano
1
1東京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
キーワード:
全身性強皮症
,
限局性強皮症
,
自己免疫疾患
Keyword:
全身性強皮症
,
限局性強皮症
,
自己免疫疾患
pp.196-203
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002426
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●全身性強皮症の小児期発症例の割合は10%未満で,①発症早期に急速に進行し,発症1~2年で死亡する群(死因の25~50%が心病変),②慢性に経過し,成人発症例よりも予後がよい群,の2群に分類できる.
●②の群であっても長期予後は決して良好ではない(死因は間質性肺疾患が最多).
●小児期発症の限局性強皮症は,再発率,他の膠原病・自己免疫疾患を合併する頻度が成人発症例に比べて高く,成長障害などの小児特有の合併症にも注意が必要である.
●両疾患ともに,小児期発症例に対する治療のエビデンスの確立が期待される.
(「ポイント」より)
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