Japanese
English
症例
胆管癌を合併した多様性ポルフィリン症の1例
Variegate porphyria associated with cholangiocarcinoma
加藤 真紀
1
,
長田 真一
1
,
眞鍋 求
1
,
河野 通浩
1
,
中野 創
2
,
梅林 芳弘
3
Maki KATO
1
,
Shin-Ichi OSADA
1
,
Motomu MANABE
1
,
Michihiro KONO
1
,
Hajime NAKANO
2
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
3
1秋田大学大学院医学系研究科,皮膚科学・形成外科学講座(主任:河野通浩教授)
2弘前大学大学院医学研究科,皮膚科学講座
3東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
キーワード:
多様性ポルフィリン症
,
異型ポルフィリン症
,
プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ
,
胆管癌
,
PPOX遺伝子
Keyword:
多様性ポルフィリン症
,
異型ポルフィリン症
,
プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ
,
胆管癌
,
PPOX遺伝子
pp.531-534
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002501
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46歳,女性。肝門部胆管癌にて入院中。1カ月前より露光部(顔面,手背)に水疱が出現した。病理組織学的に,表皮下に水疱形成がみられた。PAS染色では,真皮毛細血管周囲にジアスターゼ抵抗性のPAS陽性物質が沈着していた。生化学検査では,赤血球中プロトポルフィリン,尿中コプロポルフィリン,尿中ウロポルフィリンが増加していた。遺伝子検査でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ遺伝子に変異を認め,多様性ポルフィリン症と診断した。胆管癌の合併や自験例でみられた遺伝子変異は,これまで多様性ポルフィリン症としては報告がない。
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