Japanese
English
症例
下腿の水疱・紅斑を契機に診断に至った好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の1例
Eosinophilic Granulomatosis with Polyangiitis Diagnosed from Blisters and Erythema of the Lower Leg
久田 智子
1
,
田邉 稔明
1
,
市來 尚久
1
,
菅田 実穂
1
,
田中 義人
1
,
伊藤 有美
1
,
小寺 雅也
1
Satoko HISADA
1
,
Toshiaki TANABE
1
,
Naohisa ICHIKI
1
,
Miho SUGATA
1
,
Yoshito TANAKA
1
,
Yumi ITO
1
,
Masanari KODERA
1
1独立行政法人 地域医療機能推進機構 中京病院,皮膚科(主任:小寺雅也部長)
キーワード:
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
水疱
,
紅斑
Keyword:
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
水疱
,
紅斑
pp.1889-1893
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002301
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
38歳,男性。主訴は下腿の水疱・紅斑,下肢と前腕の感覚障害。約2カ月前に気管支喘息と診断され,1カ月前より発熱があった。その後,下腿の水疱・紅斑,下肢および前腕の感覚障害が出現した。末梢血好酸球増多および皮膚生検において血管外肉芽腫を認め,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症と診断した。プレドニゾロン投与で皮疹および神経症状は改善した。好酸球性多発血管炎性肉芽腫症にみられる皮疹は多様であり,紫斑が主要皮膚症状といわれている。しかし,自験例では紫斑がみられなかったため,紫斑のみられない症例が多数あるのかどうかを含め,過去の報告における皮疹の性状について文献的な考察を行った。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.