Japanese
English
症例
若年性尋常性天疱瘡の1例
Juvenile Pemphigus Vulgaris
吉田 杏子
1
,
葉山 惟大
1
,
藤澤 大輔
1
,
車谷 紋乃
1
,
藤田 英樹
1
,
照井 正
1
Kyoko YOSHIDA
1
,
Koremasa HAYAMA
1
,
Daisuke FUJISAWA
1
,
Ayano KURUMATANI
1
,
Hideki FUJITA
1
,
Tadashi TERUI
1
1日本大学医学部,皮膚科学系皮膚科学分野(主任:照井 正教授)
キーワード:
若年者
,
尋常性天疱瘡
,
免疫グロブリン大量静注療法
Keyword:
若年者
,
尋常性天疱瘡
,
免疫グロブリン大量静注療法
pp.1327-1331
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002133
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17歳,男性。顔面,体幹,四肢に水疱,紅斑,びらんが多発し,口腔内粘膜にもびらんが出現して来院した。抗デスモグレイン1抗体と抗デスモグレイン3抗体が上昇していた。病理組織学的所見で基底層直上の表皮内水疱と棘融解細胞,蛍光抗体直接法でIgGの表皮細胞間への沈着がみられ,尋常性天疱瘡と診断した。プレドニゾロン0.5mg/kg/日内服にて治療を開始し,全身,口腔内の皮疹は消退したが,硬口蓋にびらんが再度出現したため,免疫グロブリン大量静注療法を併用し,以降はプレドニゾロンを漸減して水疱の再燃はなく経過している。若年性尋常性天疱瘡においても免疫グロブリン大量静注療法は有効であり,安全に使用することができた。
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