Japanese
English
症例
リツキシマブが有効であった尋常性天疱瘡の1例
Pemphigus vulgaris that responded to rituximab
舛谷 友里恵
1
,
平澤 祐輔
1
,
安藤 美樹
2
,
安藤 純
2
,
近藤 聡英
3
,
池田 志斈
1
Yurie MASUTANI
1
,
Yusuke HIRASAWA
1
,
Miki ANDO
2
,
Jun ANDO
2
,
Akihide KONDO
3
,
Shigaku IKEDA
1
1順天堂大学医学部,皮膚科学講座(主任:池田志斈教授)
2同,血液学講座
3同,脳神経外科学講座
キーワード:
尋常性天疱瘡
,
リツキシマブ
Keyword:
尋常性天疱瘡
,
リツキシマブ
pp.2013-2017
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003641
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66歳,女性。尋常性天疱瘡に対しプレドニゾロンに加え複数の免疫抑制薬を使用したが,免疫抑制薬は副作用により中止した。ミコフェノール酸モフェチル投与と二重膜濾過血漿交換,免疫グロブリン静注療法を行うことで寛解を維持していたがプレドニゾロン減量が困難であった。今回,頭部MRIで脳腫瘍が見つかり,リンパ腫様肉芽腫症と診断した。サイトメガロウイルス食道炎の加療中であったため,R-CHOP療法は行わずリツキシマブ単独療法で治療されたところ,寛解を保ったままプレドニゾロンの減量ができた。長期間ステロイドが投与されている天疱瘡患者においては,リツキシマブ治療によりステロイドを減量できる可能性がある。
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