Japanese
English
症例
Merkel細胞癌の1例
Merkel Cell Carcinoma
大橋 隆宏
1
,
福田 朝子
1
,
廣崎 邦紀
1
Takahiro OHASHI
1
,
Asako HUKUDA
1
,
Kuninori HIROSAKI
1
1北海道医療センター,皮膚科(主任:廣崎邦紀医長)
キーワード:
Merkel細胞癌
,
高齢者
,
リンパ節転移
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
放射線療法
Keyword:
Merkel細胞癌
,
高齢者
,
リンパ節転移
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
放射線療法
pp.1113-1116
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002060
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84歳,女性。初診の2カ月前に左前腕に7mm程度の紅色皮膚腫瘤を発見した。急速に増大したため当科へ紹介受診した。既往に認知症,精神遅滞などがあり,全介助レベルの日常生活動作(ADL)で施設入所中であった。生検にて,真皮内に好塩基性細胞が緻密に増殖し,免疫染色ではCK20・CD56が陽性,LCAが陰性でありMerkel細胞癌と診断した。CTで左腋窩リンパ節転移が疑われた。患者背景を考慮し,原発巣切除に留めた。その後の経過で,増大した腋窩リンパ節転移を摘出した。今後高齢化に伴いMerkel細胞癌の発症の増加が推測されるが,自験例のように方針決定の際は患者背景を考慮する必要がある。
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