Japanese
English
症例報告
放射線療法を併用したMerkel細胞癌の1例
A case of Merkel cell carcinoma treated by excision followed by radiation therapy
佐々木 雅美
1
,
浜口 太造
1
,
宋 寅傑
1
Masami SASAKI
1
,
Taizo HAMAGUCHI
1
,
Inketsu SOH
1
1昭和大学横浜市北部病院皮膚科
1Department of Dermatology, Showa University Northern Yokohama Hospital, Yokohama, Japan
キーワード:
Merkel細胞癌
,
放射線療法
Keyword:
Merkel細胞癌
,
放射線療法
pp.380-383
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101436
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要約 82歳,女性.2005年5月上旬より,左頬部に自覚症状のない結節が出現し,5月31日に来院した.左頬部にドーム状に隆起し,光沢を伴う径8mmの紅色結節を認め,下床に15×20mm,弾性硬の皮下硬結を触れた.病理組織像では真皮から皮下脂肪織にかけて,胞体の乏しい類円形でやや大型の腫瘍細胞が充実性に増殖していた.腫瘍細胞はCK20,NSE,chromogranin A,N-CAM,synaptophysin染色に陽性,CK7,EMA,CEA,LCA,PE-10,TTF-1,vimentin染色で陰性であった.これらの結果よりMerkel細胞癌と診断した.明らかな転移はなく,切除後に放射線療法を加え,切除後18か月の現在,再発・転移は認められていない.
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