Japanese
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特集 間葉系腫瘍
著明な好酸球浸潤を伴った黄色肉芽腫
Xanthogranuloma with Prominent Eosinophilic Infiltrate
神田 泰洋
1
,
桐山 徳子
1,2
,
梅林 芳弘
1
Yasuhiro KANDA
1
,
Noriko KIRIYAMA
1,2
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
2東京医科大学,皮膚科
キーワード:
黄色肉芽腫
,
好酸球
Keyword:
黄色肉芽腫
,
好酸球
pp.565-568
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001925
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9歳,男児。半年前より上背部に結節が出現し,徐々に増大した。初診時,上背部に9mm大のドーム状に隆起する紅色の結節が存在した。病理組織学的に,真皮内に線維芽細胞様細胞,リンパ球,組織球など多彩な細胞から構成される結節を認め,特に好酸球浸潤が顕著であった。泡沫細胞やTouton型巨細胞様の細胞も散見された。免疫組織学的に,腫瘍細胞は,vimentin,CD68,lysozymeが陽性,S-100,CD1a,Langerin,CD34,CD10,SMAは陰性であった。黄色肉芽腫に好酸球浸潤を伴うことはあるが,自験例ほど著明な浸潤は比較的まれと考え報告した。
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