Japanese
English
臨床報告・1
上行結腸黄色肉芽腫の1例
A case of xanthogranuloma of the ascending colon
杉本 健樹
1
,
荒木 京二郎
1
,
松浦 喜美夫
1
,
古屋 泰雄
1
,
緒方 卓郎
1
,
園部 宏
2
Takeki SUGIMOTO
1
1高知医科大学第1外科
2高知医科大学第2病理
キーワード:
黄色肉芽腫
,
大腸
Keyword:
黄色肉芽腫
,
大腸
pp.511-514
発行日 1996年4月20日
Published Date 1996/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902274
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はじめに
黄色肉芽腫は1935年,Oberling1)によって初めて報告された比較的稀な腫瘍で,後腹膜を中心に種々の臓器での発生が報告されている.しかし,消化管に発生するものはきわめて少なく,われわれが検索し得た本邦報告例は5例であった.また,その病因については炎症性偽腫瘍,組織球由来の真性腫瘍,脂質代謝異常に関連したものなどの諸説がある.
今回われわれは,上行結腸と腸間膜の接合部に発生し,臨床病理学的に炎症性偽腫瘍と考えられた症例を経験したので報告する.
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