Japanese
English
症例
Mycobacterium ulcerans subsp. shinshuenseによる右前腕屈側のブルーリ潰瘍の1例
Buruli Ulcer by Mycobacterium ulcerans subsp. shinshuense in the Flexor Surface of the Right Forearm
中谷 祥子
1
,
八木田 隼啓
1
,
濵岡 大
1
,
井上 友介
1
,
白井 成鎬
1
,
足立 厚子
1
,
岩田 健太郎
2
,
荒木 敬司
3
Shoko NAKATANI
1
,
Toshihiro YAGITA
1
,
Dai HAMAOKA
1
,
Yusuke INOUE
1
,
Seiko SHIRAI
1
,
Atsuko ADACHI
1
,
Kentaro IWATA
2
,
Keiji ARAKI
3
1兵庫県立加古川医療センター,皮膚科(主任:足立厚子部長)
2神戸大学,感染症内科
3荒木皮フ科クリニック,加古川市
キーワード:
ブルーリ潰瘍
,
非結核性抗酸菌症
,
Mycobacterium ulcerans subsp. shinshuense
,
多剤併用療法
,
マイコラクトン
Keyword:
ブルーリ潰瘍
,
非結核性抗酸菌症
,
Mycobacterium ulcerans subsp. shinshuense
,
多剤併用療法
,
マイコラクトン
pp.505-509
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001902
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75歳,男性。右前腕屈側に発赤を伴う爪甲大の腫瘤を認め,その後拡大し鶏卵大の浸潤性紅斑となった。病理組織にて真皮深層から皮下にかけて広範な壊死を認めた。Ziehl-Neelsen染色で菌体は確認できなかったが,抗酸菌塗抹検査が陽性であった。後に抗酸菌培養で菌の発育が得られ,PCR検査にてMycobacterium ulcerans subsp. shinshuenseによるブルーリ潰瘍と確定診断した。リファンピシン+クラリスロマイシン+レボフロキサシンの3剤併用療法を8週間行った。投与終了後潰瘍は残存していたが,追加投与は行わず,頻回に壊死組織のデブリードマンを行うことで植皮術を要さず上皮化し得た。
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