Japanese
English
症例
活動期の潰瘍性大腸炎に生じたLeukocytoclastic Vasculitisの1例
Leukocytoclastic Vasculitis Associated with Active Ulcerative Colitis
筒井 ゆき
1
,
村田 美和
1
,
藤田 英樹
1
,
岩本 真帆
2
,
森山 光彦
2
,
照井 正
1
Yuki TSUTSUI
1
,
Miwa MURATA
1
,
Hideki FUJITA
1
,
Maho IWAMOTO
2
,
Mitsuhiko MORIYAMA
2
,
Tadashi TERUI
1
1日本大学医学部,皮膚科学系皮膚科学分野(主任:照井 正教授)
2同,消化器肝臓内科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
腸管外病変
,
白血球破砕性血管炎
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
腸管外病変
,
白血球破砕性血管炎
pp.317-321
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001841
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45歳,男性。20年前に潰瘍性大腸炎(UC)と診断され,プレドニゾロン内服加療を開始した。小康状態となり11年前からメサラジン内服に変更されたが,症状が再燃し,白血球除去療法を行ったものの寛解には至らなかった。2年前から下腿に紫斑の出現を繰り返していた。2カ月前から腹痛,下痢,血便が増悪し,紫斑の出現も頻回となり当科を受診した。初診時,左下腿遠位外側に5.5×3cm大の軽度浸潤を触れる紫斑があった。生検の病理組織では真皮に白血球破砕性血管炎(LV)がみられた。下腿の紫斑はUCに伴ったLVと診断した。皮膚に生じるLVはUCの活動性を反映する可能性が指摘されており,重要なUC関連腸管外病変のひとつであると考える。
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