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今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
症例から学ぶ後天性血友病
Acquired hemophilia A
日笠 聡
1
,
徳川 多津子
1
,
澤田 暁宏
1
1兵庫医科大学血液内科
キーワード:
後天性血友病
,
第Ⅷ因子
,
第Ⅷ因子インヒビター
,
活性化部分トロンボプラスチン時間
,
APTT
,
交差混合試験
Keyword:
後天性血友病
,
第Ⅷ因子
,
第Ⅷ因子インヒビター
,
活性化部分トロンボプラスチン時間
,
APTT
,
交差混合試験
pp.241-249
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201525
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Point
●後天性血友病Aは凝固第Ⅷ因子に対する自己抗体が出現し,皮下出血や筋肉内出血などの出血症状をきたす疾患で,重篤な出血症状によって死亡する場合もある.
●凝固検査でプロトロンビン時間(PT)正常,活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)延長,第Ⅷ因子活性低下,VWF活性正常,第Ⅷ因子インヒビターが陽性の場合,後天性血友病Aと診断する.
●止血治療は,第Ⅷ因子を経由せずに,主に外因系凝固因子を活性化させて凝固反応を促進するバイパス止血療法が主体である.
●インヒビターを除去するための免疫抑制療法によって,大部分は寛解に至るが,一部の症例は出血症状あるいは免疫抑制療法に伴う感染症によって死亡する.
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