Japanese
English
症例報告
カリニ肺炎を併発した水疱性類天疱瘡の1例
A case of bullous pemphigoid associated with Pneumocystis carinii pneumonia
三浦 義則
1
,
赤木 淳
1
,
榎本 韻世
1
,
多島 新吾
1
,
石橋 明
1
Yoshinori MIURA
1
,
Atsushi AKAGI
1
,
Utayo ENOMOTO
1
,
Shingo TAJIMA
1
,
Akira ISHIBASHI
1
1防衛医科大学校皮膚科学教室
1Department of Dermatology, National Defense Medical College
キーワード:
カリニ肺炎
,
水疱性類天疱瘡
Keyword:
カリニ肺炎
,
水疱性類天疱瘡
pp.612-614
発行日 2000年7月1日
Published Date 2000/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903303
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症例は77歳,男性.水疱性類天疱瘡の診断でメチルプレドニゾロン20mg/日を開始したが,口腔内のびらんが難治のため,メトトレキセートの内服を追加した.併用開始から約5週間後,間質性肺炎が出現し,喀痰からカリニの嚢子が検出された.ST合剤等を投与し,メチルプレドニゾロンのパルス療法を追加して効果が認められたが,気胸の続発を契機に病状は悪化し,発症から3週間余で永眠した.カリニ肺炎の好発時期は,原疾患が治療により軽快し薬剤が減量された,治療開始2〜4か月後頃にあり,この時期は特にカリニ肺炎の監視を怠るべきでないことを強調したい.
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